アメフトを楽しむ



アメフトは、どんな時に得点が入るのか?


1.タッチダウン

相手側のエンドゾーンへ、選手がボールを持って走り込む。これをタッチダウンと言います。

タッチダウンは、あらかじめエンドゾーンにいる選手に、パスをしても成立します。

タッチダウンは、6点です。



2.フィールド・ゴール



ボールを蹴って、ゴールポストの間を通過させると、3点です。

これは、タッチダウンより点数が少ないので、タッチダウンをすることが困難な時に、行う場合が多いです。




3.トライ・フォー・ポイント
 
これは、タッチダウンを成功させた後の、ボーナスチャンスです。
タッチダウンを成功させると、相手陣地ゴールラインより、3ヤードから開始し、

@もう一度タッチダウン  
Aキックによるフィールド・ゴール

を、任意に選べます。

@は、2点。
Aは、1点です。

通常は、確実性の高い、Aを狙います。



4.セーフティ

自分の陣地のエンドゾーンで、ボールデッドになると、相手に2点です。
これは、オフェンスが点を取られる、つまりディフェンスが点を取る珍しいパターンです。


試合の始まり方


試合は、キックオフで始まります。

得点を得た後の再開も、キックオフで開始です。

自陣35ヤードからキックしします。その、キックを受ける側(レシーブ・チーム)が、この後、オフェンス(攻撃)側となります。



試合の進み方

オフェンス側は、4回の攻撃権を持ちます。
それを、ダウンと呼び、
1stダウン 2ndダウン 3rdダウン 4th ダウンと、1 → 4 と、4回続きます。

途中、10ヤード前進できると、また1st ダウンとなります。

つまり、どんどん進んで行けたら、攻撃権をずっと保持したままでいられます。


オフェンスと、ディフェンスでは、陣形がかなり違います。



試合時間


1クオーター 12分です。

プロは15分ですが、大学生の場合は12分で試合を行います。


第1クオーター
第2クオータ−
休憩
第3クオーター
第4クオーター

と進みます。
休憩が12分としたら、ちょうど1時間になりますが、時計が止まる時があります。
なので、試合はその倍。2時間程、かかります。



時計が止まる時
・点が入った時
・攻撃権が終わった時
・ボールがサイドラインから外に出た時
・パスを失敗した時
・反則があった時
・チームタイムアウトを取った時
・ けが人が出た時
など


フィールド内でボールデッドとなった時は、時計は動き続けます。


ボールデッドとは?

ボールが止まった時は、試合中断です。
ボールがフィールドから出た時や、ボールを持った選手が転倒すると、ボールデッドです。



選手が転倒するとボールデッド。
アメフトの場合、ボールの所有権が大きな問題。ボールを取られないよう、転倒しても、しっかり掴んでいます。

ボールを落として、相手選手に拾われると、攻撃権を取られます。
オフェンスがボールを落として、相手に取られる事を、ファンブルと言います。



パント

4thダウンになった場合、
このまま、10ヤード進めず攻撃権終了となると、今のボールの位置から、相手の攻撃が始まります。

あまり、自陣が進めていない場合、このままの位置から相手の攻撃が始まると、自陣に近いところからになります。

そこで、ボールを蹴って、攻撃権を放棄し、陣地を相手側まで前進させる。
これを、パントと言います。

これは、次の守りを考えた、安全策です。


アメフトにはボールに触れない選手がいる?


オフェンスラインの5人(センター・ガードル・タックル)は、 ボールを持つ事ができない選手です。

最初にオフェンスセンターは、ボールを後ろに投げ(スナップと言います)ますが、その後、この5人がボールを持つ事は、まずありません。

アメフトは、見事に分業化された社会です。



いかなる場合もボールに触れていけないわけではありません。
前に投げたパスを、オフェンスラインの5名が受け取ると、反則です。

選手のポジション


オフェンス

OL (オフェンス・ライン)

・ 最前列に並ぶ5名。他の選手が進む道をつくる。自らボールを持って走ることはなく、目立たない存在だが、OLがいなくては前進できない。             オフェンスセンターがQBにボールを投げて、ゲームが開始される。

QB (クオーターバック)
・ オフェンスの司令塔。オフェンスセンターが後ろに投げたボールを受け取り、その後他の選手に渡す、あるいはパスを投げる。
 時には、QB自ら走ることもある。

RB (ランニングバック)
・ ボールを持って走る。時にはOLのように味方を選手を守る盾に。またはパスを受ける事もある。

WR (ワイドレシーバー)
・ オフェンスの両翼。華麗にQBからのパスを受ける。また、ボールを持って機敏に疾走する。

TE (タイトエンド) 
・時にはOLの1人に加わる、時には華麗にパスを受ける。体格も必要だが、スピードも必要なポジション。


ディフェンス

DL (ディフェンスライン)
・ディフェンス最前列で奮闘する4人。相手のOLとぶつかり、相手のQBを狙う。機敏性とスピードが必要。
 DLとOLのぶつかり合いは、アメフトの醍醐味。

LB (ラインバッカー)
・ディフェンスの司令塔。ディフェンスの中心にいる3人。機敏に対応し、相手の作戦を見破り動いていく。

DB (ディフェンスバック)
・相手のWRをマークし、相手のパスを封じ込める。相手のパスを奪ってしまえば、一気にゲームの流れを変えられる。
 ディフェンスの最後の砦。抜けられると、相手にタッチダウンをされてしまう。





K/P  (キッカー・パンター)
・ キックオフ、パントキック、フィールドゴールなど、ボールをキックする役目を担う。フィールドゴールは得点に直結する。                
  専門性のあるポジション。


1ダウンに1度だけ前へのパスができる

アメフトで、「パス」と言うと、たいてい前方へのパスをさします。

1ダウンに、1回だけ前へのパスができます。


成功すると、前進が認められます。
パスが失敗すると、ボールデッド。


フィールド・ゴールの時、もっと近くに投げた方が成功率が高くなるのでは?


近い方が、成功しやすいです。

しかし、あまりに近いと、相手選手が早く到達します。
相手選手の妨害を、防がねばなりません。そのために、適切な距離を取っています。



キックの時は、最初にボールを投げるオフェンス・センターは普段と変わります。

通常のスナップ(近距離)と、長距離投げる時で、区分けしています。アメフトは、まさに分業社会。


反則


反則があると、審判は黄色い布を投げます。

その後、審判から、どのような反則があったか説明がなされます。

ペナルティとして、反則があったチームは、5〜15ヤードの陣地後退となります。(悪質な反則はそれ以上のペナルティもありうる)



アメフトは、過激なスポーツに見えますが、とても繊細です。
細かい規則が、たくさんあります。



反則の例

オフサイド : ボールがスナップされる前にディフェンスの選手がニュートラルゾーンに侵入した

フォルススタート :  ボールがスナップされる前にオフェンスの選手が動いたり、ニュートラルゾーンに侵入した

デレイ オブ ザ ゲーム : プレークロックが0になるまでにプレーを開始しなかった(時間切れ)

ホールディングス : 相手選手をつかんだ

パス インターフェアランス : パスが投げられ、捕球する前にキャッチする選手に接触し妨害した


ある意味格闘技?

相撲のように、押し合います。


アメフトは協力社会


ボールを持った選手を、他の選手が守る。

華々しい、ランプレイ・パス・タッチダウンには、それを支援した陰の選手の活躍があります。






自己犠牲の精神


他の選手のプレーを成功させるために、身を挺して、守ります。



チーム運営には、選手を支えるスタッフも欠かせません。

皆で団結して、チームを支えています。



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